変形が元に戻りづらくなり、装具を使っても足の適切な位置に保てない場合に、手術を行うこともあります。アキレス腱を伸ばす効果のある手術でつま先を上に持ち上げやすくしたり、骨を削ったりして、歩行を安定させる効果があります。
小さな子供さんには手術で手を加えることによって成長に悪い影響を与える可能性がありますが、アメリカでは12歳以下にはアキレス腱の手術を行うことがあります。成長期を過ぎれば骨の状態を見ながら、骨を削る手術などを検討されます。
足の手術のみでなくても、他の手術でもベッド上で過ごす期間が続くと、筋力が落ちてしまうことがあります。また、手術をしても筋肉の萎縮を遅くすることはできません。一時的な時間稼ぎとして、効果が無くなる恐れもありますので、納得行くまで相談された方が良いでしょう。
<監修:京都府立医科大学脳神経内科能登祐一>