埼玉医科大学看護学部からの依頼で、患者講師を2人で行いました。
学生さん達と同世代で、今回が初講師のSさんは、子供の頃からの発症です。
学生時代の辛い出来事や、家族の絆、そして患者会で出会った同じ病気の仲間たちとの交流による心の変化などを丁寧にお話されました。
いつもニコニコしているSさん。笑顔を絶やさずに生きてきた背景には、親を悲しませたくないからという想いも込められていたのです。
そんなSさんが語ってくれた沢山のエピソードは、学生さん達の心に響いたと思います。
そして最後は、自分の妹がコンクールに応募した作文をSさんが朗読しました。
病気の姉への想いを綴った作文(コンクールで受賞)を真剣に聴いていた学生さん達。すすり泣く声があちらこちらから聞こえてきます。学生さん達が共感してくれたのだと感じました。
◆講演の写真
◆質疑応答の写真
◆講義後の学生さん達との記念撮影
私Kは、7年間、患者講師を続けてきましたので延べ700人近い医療関係者にCMT病を知ってもらえることができました。
体験談を話すことは、当時の辛い気持が蘇ってきて心が苦しくなることもありますが、自分自身を客観的にとらえられ、色々な気づきを与えてくれることにもなります。
そして、何よりも医療者を目指す学生さん達との心の交流は、とても有意義で楽しかったのです。
今回、新しい世代の会員さんへ、患者講師をバトンタッチすることができました。
最後の講義となる私のために、記念撮影に応じてくれた学生さん達は、HPへのアップにも全員がこころよく応じてくれました。本当に嬉しかったです。
いつも優しい言葉を掛けてくださる埼玉医科大学看護学部の教授。大学関係者の皆様、そしてCMT病を勉強してくれた卒業生を含む多くの学生さん達に心から感謝いたします。